南仏コートダジュールで過ごすサマーバケーション Vol.1 パリ編〜

Jul 01, 2020

日本は梅雨時期に入り雨が続く中、突如としてカラっと晴れた日の朝。

私は、ふと2018年の9月に訪れた南フランスの旅のことを思い出していた。

セカンドハネムーンと題し、私たちが旅の計画を始めたのも
ちょうどこの時期だったような気がする。

前年に主人とハネムーンで訪れたイタリアのアマルフィの旅は
「ヨーロッパで過ごす夏の休暇」への憧れをより一層強めていた。

突如、旅先が決まったのは恵比寿の本屋でのことだった。
主人が一冊の雑誌を手に提案してくれた。

「次の旅行、南フランスはどうかな?」

南フランスという響きには大賛成だったが、果たしてそこに何があるのか
全く想像もつかない私。

FIGARO voyage 南仏プロヴァンスと
コートダジュールへ。

雑誌を開くと、そこには絵に描いたようなバカンスがあった。
美味しそうな海の幸、真っ青な海とロリポップキャンデーのようなパラソル。
旅先は、南フランス「コート・ダジュール」に即決した。

今回は旅行会社は通さず、すべて自力で予約を取ることにした。
せっかくのフランス旅なので、初日と最終日にパリにも滞在することに。

旅の支度は、前年のハネムーンの記憶をもとに割とスムーズに行うことができた。

そのロケーションで何を着るのか
そこで何を食べ、どんなお土産を手に取るのか
どんなところなのか想像をしながら計画をたてる。

私の場合は、「何を着るのか」に執着しがちである。
そして、主人は「何を食べるのか」を決めるのがとても得意なのである。
夫婦で得意なところ、執着するところが異なるのでバランスがちょうど良い。

ざっくりと決まっていた旅先は「パリ」「ニース」「カンヌ」と、具体的になっていった。

それぞれの地の情報を集める時間も、また楽しかった。
最新の注目スポットを知るには「雑誌」
古くから愛されている名所を知るには「書籍」「Web」

雑誌はバックナンバー(中古)でパリや南仏を取り上げているものを片っ端から購入した。

特集されている部分だけを切り抜いてファイリング。
印象としては意外と少ない。
だが、注目されているエリアお店は絞られてきた。

パリの情報は、まるで東京の情報を見ているかのようにソックリだった。
都会的で、グルメで、ファッションも洗練されていて。
雑誌の特集は、日本人向けに制作されているので
「パリらしさ」を探すのがとても難しかった。
日本人が愛するパリではなく、現地の人々が愛するパリを見てみたかった。

中でも上記の本はドキドキする情報が多かった。
「パリのすみっこ」はクウネルの特集本で、写真が素晴らしく
情報も見やすくまとまっている。
こういう旅にしたいと思える本です。

南仏の情報は、さらに少なかった。
書籍も少なければ、雑誌で取り扱っているのはわずか2冊くらい。
そのうちの一冊が旅先決定のきっかけとなったこの雑誌なのだが、
もう一冊は、バカンス特集の一部でニースやカンヌを取り上げているくらいで
わずか1、2ページしか載っていなかった。

カンヌといえば「カンヌ国際映画祭」が有名だが、毎年ニュースになるのは俳優の衣装やゴシップネタばかり。
ロケーションについて触れているメディアは割と少ないのではないかと思う。

情報がありすぎても、現地を訪れる前から期待が膨らみすぎたり
情報がデフォルメされていて、実際はショボショボだった。。
みたいなことが起こり得るので、ちょうどよかったのかもしれない。

集めた切り抜きや書籍を見返してみると
やはり素敵な場所だったなと思い出す。
ここにも行きたかったな、なんて場所も見つけたり。

いつかまた、家族で再訪できればと思っているので
記録のために綴ろうと思います。

前置きが長くなってしまいました。
本旅の大まかな日程です。

シャルル・ド・ゴール空港へ向け出発
1日目:パリ
2日目:ニース
3日目:カンヌ
4日目:カンヌ
5日目:パリ
日本へ帰国

割と弾丸詰め込みの旅です。
夫婦揃って会社員なので夏季休暇をフルに使ってもこんな感じ。。

この頃は、2020年に新型のコロナウイルスなんてものが世界的な問題となることなど知る由もなく、羽田空港にはたくさんの外国人の姿もあった。

飛行機に乗るときには
楽チンで、汚れの目立たない色のロングTシャツがおすすめ。
機内は冷暖房がキツ目にかかっている場合があるので
調節しやすい、着心地のよいもの(着慣れたもの)を着用して行くといいと思います。

パンツも、金具の少ない腰紐のパンツ。
ベルトなどをしていると入出国ではずさなければいけないので。
サンダルはいざという時に靴下をはいてもおかしくないものをチョイス。
機内ではスリッパに履き替えるので脱ぎやすいものがおすすめ。

夏の旅行では旅先でもサンダルのことが多いので
私はMARNIの革サンダル1足をメインに。

これはアマルフィ旅でのノウハウをいかして。
意外と、こういう細かいところで小さなストレスをうまない様にするのも旅を快適に過ごす一工夫。。笑

コットンワンピースなんかも使い勝手がいいかもしれないですね。
薄めのカーディガンやストールなども機内に持ち運べる様にするといいと思います!

さあ出発の前には、つるとんたん。
日本のおうどんはやっぱり最高。

今回はハノイに数時間トランジット。
ベトナム航空を利用するのははじめて。

主人との2度目の海外旅行。
旅の前夜はソワソワしてつい夜更かししてしまう。

主人も私も若干の寝不足。

飛び立つ頃にはもう日が暮れていた。
すぐに夕食の時間がやってきた。

日本から飛び立ったのもあってか(?)
少し日本風な感じ。
とり肉の甘煮がとっても美味しい。

日本からハノイ空港まで約7時間。
着時刻はハノイ現地時間で深夜だったのでお店はどこもあいておらず。

ハノイで飲み物など買い足そうとすると
トランジット先のお金に両替したりめんどくさいので、なるべく日本で買うようにしました。

お菓子は、紀伊国屋やカルディーで購入した大人なお菓子たちを
(おつまみやキャンデーなど)ジップロックに準備するので、
トランジットの間に小腹が空いたらつまむ感じです。
これがまた旅の楽しみのひとつ。

主人の分と2人分用意して当日渡しています。
こんなに食べれるの〜〜!?とビックリされますが
帰って来る頃には半分以上無くなっているのであるとよいのだと思います。

味付け卵の真空パックのもの(うずらの卵サイズ)や、茎わかめなど
おかずっぽい物を中心に、ドライフルーツやはちみつキャンデーなどを持っていくことが多いです。

今回のトランジットは2時間くらいだったと思うので
少し仮眠を取ってすぐに搭乗する感じでした。

搭乗するとすぐにご飯。
やっぱり日本からの食材よりも現地っぽい。

こちらは朝ごはん。

ハノイ空港からシャルルドゴール空港(パリ)まで約13時間。
着きました!

着いたらパリは朝だったので、
トイレでささっとパリ仕様にお着替えアンドお化粧もささっと。

空港内でトランクケースを広げると
盗難や紛失の恐れがあるのであらかじめ手持ちの荷物に用意しておくとスムーズです。

シャルルドゴール空港は建築もすごくかっこいい。
どんな風に撮っても絵になるスポットばかりでした。

空港から、電車に乗ってパリ中心街へ。
30分ほどで着きました。
電車内は旅行客であっという間に満員に。

道中、田舎町を抜けて行く感じがありました。
電車の雰囲気は割と日本と似てるかな。

シャルル・ド・ゴール=エトワール駅に到着。

やっと地上に。。
1日目はパリを散策する予定なので、最終日に宿泊予定のホテルにトランクケースを預かってもらおうとホテルに向かいました。

凱旋門の前で親切な青年が記念撮影をしてくれました。
写真うまいっ!!!(嬉)

筆者自身、実は2度目のパリ。
1度目は、19歳の頃専門学校からの研修旅行で訪れました。
その時も思ったのですが、このシャルル・ド・ゴール広場は、
パリのど真ん中に位置していることもあって移動すると必ずと言っていいほどに通る場所。

たった2度目なのに、なんとなく帰って来た感があって嬉しかったです。

この日はクリニャンクールの蚤の市に向かいました。
クリニャンクールは、18歳のころも訪れたものの、蚤の市の開催場所が分からず
治安が悪くて、危ない目に合いそうだったので即退散。
雰囲気を味わうことができないまま約10年を経て再訪。

今回ももれなく迷いましたし、
今回も駅を降りてすぐ、バッグを引っ張られ少し危ない目に合いました。
このエリアを訪れる際には荷物や怪しげな人がいたら警戒してください。

通常の蚤の市ですとテントの下でアンティークや骨董品を販売しているイメージが強いですが、クリニャンクールはテントではなく、小さな店舗の連なりです。

「クリニャンクールの蚤の市」と呼ばれている場所には
約3000店舗のお店が商店街のようになっていて、
地区ブロックによって、販売しているものが大きく異なります。


骨董品であっても、高価な絵画や壺のようなものが集まっているエリアもありますし、そういったエリアを含めて「クリニャンクールの蚤の市」なので
お目当のものを見つけるにはエリアをしっかりとおさえるとよいと思います。

今回は私が訪れて、可愛いお皿やリネンがたくさんあったと感じたVERNAISON(ヴェルネゾン)という区域のなかで
気になったお店を少しお話しできればと思います。
地図でいうとこのエリア。

最寄りの駅は
・メトロ13号線Garibaldiガリバルディ駅
・メトロ4号線Porte de Clignancourtポルトゥ・ドゥ・クリニャンクール駅

通りごとに「Allee 1」などと番号がついていて
さらに店舗にも番号やアルファベットがついています。

また、Googleマップで蚤の市の中の店舗を検索しても
店舗ごとの詳しい情報は出てこず、正しく情報を得るのが難しいのが現状です。

大通りから「Allee3」に入るところにこんな看板があります。

小さな入口ですが、外側から見るとこの中が蚤の市なのだな〜!とわかる雰囲気があります。

それでは私が実際に訪れてみて、気になったお店を少しだけご紹介します。

ジャニーヌ・ジョヴァノーニ
Marche Vernaison Allee 3 et 7-stand141

リネンは蚤の市の中でも割と高価に販売されている事が多いのですが、
このお店は割と良心的でした。
このお店の周辺に可愛いお皿のお店が多かったのも印象的です。

Photo taken with Focos

ジャニーヌ・ジョヴァノーニが141なのですが
Allee 7の通りはすごく可愛いお皿が多かったです。

お店の名前が分からないのが本当に悔やまれますが
このお店は、こんなに可愛いお皿が10ユーロほど。
日本円で1200円くらいで購入できます。

日本の骨董市やアンティークショップで購入したら7000〜10000円ほどで売られていそうなお皿ですよね。

こちらも同じくAllee 7の通り。

コットンのワンピースがたくさん販売されていました。

上記の地図で84を印付けましたが、
こちらはクリニャンクールの蚤の市でも有名なフォトスポット。

お皿がかわいくて購入を検討しているところ。
今となっては買っておけばよかったな〜と思うものの
フランス旅行初日の一番はじめのお買い物だったので
荷物の心配もあり。。

訪れる日時によって買い物の量も決まってきそうですね。笑
もし、最終日に訪れていたらこの皿は現在、筆者自宅にあったと思います。

フランスでは日曜日にほとんどのお店が閉まってしまうため、
クリニャンクールをはじめとする蚤の市がとっても賑わいます。

フランス3大蚤の市といえば、『クリニャンクール』『ヴァンヴ』『モントルイユ』とありますが、
クリニャンクールは、7:00-19:30(土・日・月)営業
午前中で閉まってしまうお店も多いので、オススメは朝食を食べた後

『ヴァンヴ』『モントルイユ』は基本 土・日に開催されるそうで
生活用品なども多く、フランスの地域に根づいた品々が販売されているのだとか。

雨だと人も少なく、逆にお買い物がしやすいなんて声もちらほら聞きます。

約10年越しのクリニャンクール 蚤の市、
とっても楽しむ事ができました。

移動中のパリの街はなんだか豊かだった。
カフェでは、カラッとした風に当たりながらカプチーノと読書を楽しむ人。

ピンクのお洋服と白いスニーカーがほんとうに絵になる。
この街で生活をする彼女にとっての日常は、私にはきっと死ぬまで想像できない。

街の木々がどこも美しくて、日本とは気候が違うからなのか
葉の色が淡い黄緑色をしている。

世界中の人がパリに憧れ、パリを愛し、
また訪れたいと思ってしまうのがわかる。

煌びやかな観光地のすぐ隣で、気品高く落ち着いた街並みが常にそこにある。
長年の歴史を感じる建物やそこに住む人々の余裕というのは、どんなに頑張っても真似できないパリだけのものなのであろう。

ところ変わって、再びシャンゼリゼ大通りへ。
機内食から何も食べていなかったのでお腹が空いてしまった。

旅中での食事とホテルのチョイスは主人が。
彼に任せておけば、おいしいご飯が食べられると信じきっている嫁である。

シャンゼリゼ大通り沿いにあるL’Alsace(アルザス)というお店へ。
ベタベタにパリっぽくて観光客向けのお店なのだが、1968年から年中無休で営業を続けられていて、老舗感がとても素敵。

私たちはテラス席に通された。とてもいい雰囲気。

無事にフランスに着けたということで、祝杯のワインを頼むことにした。

蜂さんもぶどうのいい香りに誘われてやってきました。

フランスのお水はすべて有料。「ガス or ノーガス?」と聞かれて
炭酸入りか普通のお水かを選ぶ。

付け合わせのパンもモッチモチで美味しかった。

少し待っていると
カリカリのベーコンピザが運ばれてきた。
やっぱりフランスのチーズは格別。濃厚でクリーミーで、癖になってしまう。
ただベーコンが乗っているだけなのに、パクパクとあっという間に完食。

お次はお肉。

Tボーンステーキに甘じょっぱいタレ。
なんて贅沢なのだ。みているだけでよだれが出てくる。

こちらが名物のシュークルート。小鍋に乗ってやってくる。
量がかなり多いが、お肉が柔らかくて旨味がぎゅっと閉じ込められている。
ソーセージもいろんな味のものが乗っていて、ホクホクのじゃがいもと、とろっとろのオニオンに包まれている。
周りの観光客も釘ずけの逸品であった。

店内のお写真は撮れなかったのでHPから拝借させていただきます。

本当はこんなパフェもあって、食べたいところではあったが
お料理でお腹を膨らせてしまったので今回は断念。
とってもキュートなルックス。実に魅惑的である。

旅の中で、食べたものというのは記憶に残りやすい。
パリらしさを感じる風景の中で、こんなご馳走が頂ける
フランス旅行での贅沢なひと時でした。

腹ごしらえも完了し完全にご満悦な私たち。
ホテルで預かってもらっていた荷物を受け取り、再び空港へ向かう事に。
パリでは街並みを歩きながら楽しむことができるのですぐにお腹が減る。
三歩歩けば、というのは大げさだがちょっと休憩するのにちょうどいい、素敵な雰囲気のCAFEが山とある。

誘惑に負けそうになる嫁。主人に手を引っ張られながら電車に乗り込んだのでした。

電車から見えるエッフェル塔。
南フランスからまたここに戻ってこられるのがほんとうに楽しみ。

パリを出発しあっという間に夕方になってしまった。
ニースに着く頃にはもう真っ暗。
空港からホテルまでは、タクシーで向かう事に。
なかなか、タクシー乗り場がわからない。。。

やっとついた1日目のお宿 ハイパークアダージョニースへ。
カンヌとパリで本命のホテルに泊まる予定なので、ニースでは長期滞在向けの
キッチン付きホテルに宿泊。

シンプルで質素な感じであるが、ニースの街に歩いて出かけられる距離にあるのでとても使いやすい。

主人は歩き疲れて、すぐに寝てしまった。
お疲れ様でした。

1日目は、蚤の市と贅沢ランチ、移動で終わってしまったけれど
なんだかゆったりとパリを楽しめる1日でした。
明日は、モーニングのおいしいパンを食べに行く予定。
常夏気分の南フランス旅がはじまる。

南仏コートダジュールで過ごすサマーバケーション Vol.2 ニース編〜
に続く。

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