ハネムーンは絶景のアマルフィ海岸でイタリアンバカンス ~ ナポリ編(Vo.4)

May 21, 2020

晴れた日の朝は、カーテンから柔らかい日差しが差し込んできて気持ちよく目がさめる。
これは全世界共通のようだ。

今日も、部屋まで朝食のいい匂いがしてきた。
アマルフィでの最後の朝食。

私には、この旅の中で一つだけどうしてもやりたいことがあった。
それは、ふたりだけの挙式。
特に理由はないけれど、海外での挙式に憧れていて
記念撮影だけでもしたいなと思っていた。

ホテルのベランダがとっても美しかったので、
出発前にそそくさと着替えホテルの人にシャッターを押してもらった。

写真を撮ってもらうと、「ゆっくりしていってね。」
笑顔で優しい言葉をかけてくれるホテルの方。
天気も気温も本当に気持ちよくて、
同年5月に行った軽井沢の挙式を思い出した。

今回はふたりだけ。
「いつかまた、アマルフィに来たいね。」
最高の気候と、ゆったりとした時間。
何をするでもなく、ただただのんびりと海を眺めながら美味しいものや美味しいお酒を飲みながらゆっくりとする理想的なハネムーンバカンスだった。

名残惜しさを残しつつ、荷物をまとめ
お迎えの車に荷物を積み込んだ。
運転手さんは笑顔が素敵な気さくな方でほっとした。

前夜から準備していた挨拶と乗り物酔いをしやすい旨を書いた翻訳文。
運転手さんは「OK!」と笑顔で理解してくれた。

車に乗り込むと運転手さんは「アントニーという名前だからトニーサンと呼んでくれ!」と我々に言った。

「トニーさん!」と呼ぶと優しい横顔からうれしそうな笑顔が見えた。

行きの断がい絶壁のルートよりも少しだけ遠回りになってしまうのだけれど
こっちの方が緩やかなカーブだから!と
乗り物酔いのことをすごく配慮してくれた。

途中、ヴェスビオ火山を眺められる場所があるからそこで休憩をしよう!
トニーさんが提案してくれた。

2人で写真を撮ってあげるよ!とシャッターを押してくれたが
すでに我々はトニーさんの優しさにハートを掴まれてしまっていたので
一緒に撮りたい!と提案すると少し照れくさそうだった。

トニーさんとの楽しいドライブは本当にあっという間だった。
ナポリの街に帰ってきた。
ナポリといえば、ナポリピッツァ。
早速街で腹ごしらえをする事にした。

まず向かったのは PIZZERIA F.LLI PRIGIOBBO
地元の人が落ち着いて食事ができるようなお店との口コミがあったので
現地らしさを味わうべく。

そこは小さな店内だった。
観光客らしき人はほとんどおらず、シンプルなメニューを渡された。

いろんなところで食べ歩きをしたいね!と話していたので
少々控えめに。

お肉のトマト煮込みとパスタを。
ピッツァは次の店で食べる事にした。

絶品!!とまではいかないが、ナポリの食堂を味わうことができた。

次に向かったPIZZAのお店は、少し距離があるということで
散歩をしながら歩く事に。
山道のような民家をすり抜けていくと、観光地ではないナポリ庶民の実生活が見えてきた。
洗濯物は紐に干され、家のドアは開けっ放し。
その向こうでは、家族がご飯を食べている。

道中、衛生面で心配になるようなごみの山もたくさんあった。
日本がいかに衛生的で、住みよい国なのかを感じる体験ともなった。

PIZZAのお店にはまだ到着しない。
どうやら近くにはきているものの店の姿が見当たらないのだ。

少し進むとPIZZAの看板が!
人気店の割に店内は空いているが、もうPIZZAが食べたくて食べたくて。

2軒目なので、1枚のPIZZAを半分にシェアする事にした。
すると主人が「行きたかったお店じゃないかもしれない。」

・・・。
でもGoogle マップの位置的にはこの店に間違い無いのだが。。

PIZZAがテーブルに運ばれてきたので
まあいっか!!という事で美味しく頬張った。

お目当のお店ではなかったもののやはりPIZZAのクオリティが高い。
新鮮なトマトと濃厚なチーズがのっているだけでシンプルに美味しい。
今思えば、これもまたナポリらしさと言えるのではないだろうか。

ナポリでは、とにかくたくさん歩いた。
歩く以外の交通手段が見つけられなかった。

メイン通りのスパッカナポリは、ナポリの街の真ん中を真っ二つに割ったような、細くまっすぐ続く旧市街。


ここにもピザの名店がたくさんあるとのことでしたが、
歩き疲れて、Cafeに立ち寄ったりしていたこともあり
PIZZAの食べ歩きは断念。
代わりに夜は少しリッチにトラットリアを訪れる事にした。

庶民の居住空間を抜け、海沿いを歩いていくと
広場や、たまご城が望める観光地らしき風景が見えてきた。

たまたま散歩の途中におしゃれなオープンカフェを見つけて、
最後の休憩!と主人におねだり。

GRAN CAFFE ‘ GAMBRINUS NAPOLI は19世紀に建てられた老舗のカフェのようで、メニューは日本で言う純喫茶のような風貌。
たくさんの観光客が優雅な時間を過ごしていた。

店内のショーケースはまるで夢の世界のようにバリエーションが豊富で
迷ってしまいます。

私は苺のタルトとカモミールティー
主人はブラックコーヒーを注文。

今回の旅はああだったね、こうだったねと
すごく昔のことを話しているかのように思い出を語り合いました。

カフェを後にする頃にはあたりは薄暗く。
肌寒くなってきたので一度ホテルに戻って着替える事に。

たくさん歩いたからか、少し眠たくなってきてベッドで横になってしまった。

気づくとあたりは真っ暗で、急いでビストロに向かう事に。

主人によるとホテルから歩いて数分のところなので問題は無いとのこと。
店の前に着くとなにやら大人な雰囲気。すでに数組が待っていた。

RISTORANTE AMICI MIEIはミシュランガイド2020にも紹介されている
グリル料理の名店。
満足げに食事をし終わったお客さんが店から出てくる。どうやら美味しいお店に違いない。

30分ほど待つと、席に通してもらえた。
周りのお客さんは美味しそうなワインとお料理に心が弾んでいた。

私たちも早速注文を取る事に。
次々と運ばれてくる料理が、本当に美味しくて
落ち着いた雰囲気と、美味しいお料理。旅を締めくくるのにとてもいいお店だった。

大満足でこのほほえみ。

幸せだな〜と言いながらホテルへと
ほろ酔い気分で夜の散歩をするのでした。

翌朝、ホテルでイタリアでの最後の朝食を。
朝食のパンやパイもすごく美味しかった。

あっという間に幸せな新婚旅行が終わってしまった。

今回はイタリアの中でも南側を味わえたハネムーン。
新鮮か魚介類と、むちむちと暖かな気候で育ったレモンやトマト

絶景と絶品料理に巡り会えた、主人との初めての海外旅行でした。


END

追記

南イタリアへは2017年9月9日(土)〜9月15日(金)の移動を含め7日間の旅でした。
「ハネムーンは絶景のアマルフィ海岸でイタリアンバカンス」シリーズで記載した情報は2020年5月時点での情報です。

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